共創により得られる効果とは?

共創について

共創(Co-creation)により得られる5つの効果

共創により、自社のみでは得られない多くの効果が得られます。得られる共創の効果をご紹介します。

1.新規事業の創出


共創により、自社のみでは得られない視点を獲得できます。これまでにはないビジネスアイデアが生まれ、新規事業の創出に繋げられます。自社のみのと比べて、多くのリソース(人、もの、お金)を確保できることは、新規事業を立ち上げる成功の鍵でしょう。

  • 異なる視点やアイデアを取り入れ、新しいビジネスの可能性を発掘
  • 不足するリソース(人・物・資金)を補い、事業成功の鍵を握る

2.不足するリソースの補完

共創により、ボトルネックのリソース不足を解消できます。今まで実行できなかったアイデア実現や開発が可能です。例えば、①自社にない技術を持つ企業と新商品の開発を共創する、②知財権がない自社開発品の市場展開を共創する、③海外顧客を持つ企業と販路拡大を共創するなど多様です。自社のみで、①技術開発、②知財権獲得、③供給網構築を進める場合と比べ、コストや時間を大きく削減できます。

  • ボトルネックとなるリソース不足を解消
  • 自社単独での技術開発や供給網構築と比べ、コスト・時間を大幅に削減

例)
 ・自社にない技術を持つ企業と新商品を共同開発
 ・知財権がない商品を市場に展開
 ・海外顧客を持つ企業と販路を拡大

3.人材育成の効率化

共創を進める仲間から、自社にはない見識やノウハウを学ぶことができることは大きな利点です。マーケティング戦略の立て方やアイデア創出のポイントなど、幅広い場面で有用なノウハウを獲得できます。人材育成の観点からも、共創活動は大きな効果を得ることができます。

  • 共創活動を通じ、自社にはない見識やノウハウを学べる
  • 幅広い場面で活用できるスキルを効率よく獲得可能

例)
 ・マーケティング戦略の立て方
 ・アイデア創出の手法

4.新しい顧客や仲間やファンの獲得

異なる視点を持った企業や得意先と共創することにより、市場の変化を敏感に読み解くことができます。これにより、ニーズにマッチした商品やサービスを提供し続けることが可能となります。新しい顧客や仲間やファンの確保に繋がり、売上アップを期待できます。双方向の共創活動により、自社が保有する商品やサービスに愛着を持って頂くことは、仲間やファンを増やすことに繋がります。

  • 異なる視点の企業と共創することで市場の変化を敏感に捉える
  • ニーズに合った商品・サービスを提供し、新しい顧客層を獲得
  • 双方向の取り組みで商品やサービスへの愛着を高め、ファンを増加

5.シナジー効果の発揮

複数の関係者が協力し合う共創により、シナジー効果を発揮できます。生産や販売などにおいても、相乗効果を得るシナジー効果を発揮できます。
生産では、生産に必要な設備や情報などを共同利用するなどして効果を得ます。例えば、複数の企業が一括で仕入れを行うことによって仕入れ量が増え、価格交渉の余地が生まれ、コスト削減に繋げることができます。複数企業の物流業務を一つに統合して在庫管理を効率化し、工場の稼働率向上を狙えます。
販売では、生産設備や流通経路、販売組織などを共有するなどして効果を得ます。M&Aによって短期間でブランド力を高め、販売効果を得ることもできるでしょう。
シナジー効果を発揮するには、初期段階から目的を共有する仲間を増やす共創が最も効果的でしょう。

  • 生産や販売の各段階で相乗効果を発揮

例)
 ・生産設備や情報の共同利用でコスト削減
 ・複数企業が一括で仕入れを行い、コスト交渉力を強化
 ・物流業務の統合で在庫管理を効率化し、稼働率を向上
 ・ブランド力の強化を通じて短期間で販売効果を拡大

以上のように、共創活動により得られる効果は多岐に渡ります。


企業単独では難しい課題を解決し、ビジネスを推進するために、共創活動は不可欠な取り組みと言えるでしょう。